〜ダイスケの部屋〜


 「過去の記憶と比べる」 
 
 
 

11月某日
この間、杖で谷大先生と組んで昇段審査に臨み、二名とも昇段した。
その前後に感じていたこと。今でも思うこと。

一昔より前の五段は強かった。錯覚でなく強かったと思う。
体の使い方を練っていたKさん、体のキレが素晴らしかったSさん、長身から
綺麗な杖を繰り出していたUさん、影の努力をしていた明るいTさん等々。。
そこまで自分が追いついているか、全くもって自身が無い。
やまさん、Mさんの現役五段も素晴らしいものだと思う。これは
仮に他所に見せても遜色ないのではないかと思っている。


某師範からは
「入ったばかりの頃、段位者は全て強く見えたでしょ。あれと一緒。」
なんて慰められたものだが、根本的に違う気がする。
努力もせずに追いつくはずもなく、仕方の無い部分だが。。
お約束の如く、ライバルでもいれば燃えるのか?とか思わなくもないけれど、
根本的にそういう性格ではないしなぁ(^^;。


もちろん、段位に明確なハードルがあるわけでもなく、どちらかと言えば
絶対的評価でないことも分る。しかし、劣った腕のものが段位を取っている
事は、必ずしも団体にとって良い事では無いと思う。
「自分の為に取る段」だとしても、イマイチ釈然としない。
長くいても腕が無ければ、どんどん後から来た人に追い抜いていかれて
当たり前。基本的には努力が報われる、行のような世界だ。
自己評価で行くと、2段ほど余計に上にいってしまっている。

今は筋力、体力、速度、精度、何も求めていない。今あるもので
安全に楽しくやることばかり考えている。求めているのは、効率よく動く
ための体の使い方と、怪我しないための柔軟性、あとは歴史とかの
知識面くらいか。これじゃオタクと言われても已む無しだ(^^;。
過去の(しかも自分の努力の結果ではない)知識を食いつぶしている
だけの状態は、はたから見ていて邪魔ではないのだろうか。
口伝ってそういう側面も持つのか?。何か違う。


とは言いつつも反省もしていないし稽古量も増やそうとしていないので、
「段が下の人間でも上手くなってるから、もうちょっと待ってればそのうち
教えてもらえるかな〜。」なんて気楽に考えている。怒られるかな(^^;。
努力不足を認識しながら努力しないのが一番の問題。
仕事が忙しいのは事実だし、それで食えない以上武道は趣味以上では
ないけれど、それって言い訳だしなぁ。
新しい術(形にあらず)を覚えるのは唯一文句なしに楽しいので、これだけは
少し力を入れようかな。周りに見えない、影響しない範囲で。


という事で、皆僕に色々指摘してね。<最後は甘えかよっ

 
                                
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